前回の続きです。⑤【髻中明珠の譬え】ある貧乏な男が金持ちの親友の家で酒に酔い眠ってしまいました。親友は遠方の急に外出することになり眠っている男を起こそうとしましたが気持ちよさそうに寝ていて起きませんでした。そこで彼の衣服の裏に高価で貴重な宝珠を縫い込んで出かけます。男が起きると友人がいなかったので、また元の貧乏な生活に戻り他国を流浪し少しの収入で満足し暮らしていました。時が過ぎて親友と再会すると親友から宝珠のことを聞かされ、はじめて自分が高価な玉を持っていたことに気づき男はようやく宝珠を得ることができました。※金持ちである親友は仏、貧乏な男は声聞、二乗の教えで満足している声聞が再び仏に見え宝珠である真実一乗の教えをはじめて知ったことを表しています。⑥【髻中明珠の譬え】転輪聖王は、兵士に対してその手柄に従って城や衣服、財宝などを与えていましたが髻中にある宝珠だけは、みだりに与えると皆が驚き怪しむので容易に人に授与しませんでした。しかし大きな働きをした人には惜しみも無く与えたのです。※転輪聖王とは仏で兵士たちは弟子、種々の手柄により与えられた宝とは爾前経で髻中の明珠とは法華経であることを表しています。⑦【良医病子の譬え】ある所に良医がいて彼には百人余りの子供がいました。ある時、良医の留守中に子供たちが誤って毒薬を飲んで苦しんでいました。そこへ帰った良医は薬を調合して子供たちに与えました。半数の子供たちは毒気が軽減だったのか父親の薬を素直に飲んで本心を取り戻しましたが残りの子供たちは疑い深くなり、それも毒だと思い飲もうとしません。そこで良医は一計を案じいったん外出して使いの者を出し父親が出先で死んだと告げさせます。父の死を聞いた子供たちは毒気も忘れ嘆き悲しみ大いに憂いて父親が残してくれた良薬を飲んで病を治すことができました。※良医は仏、病で苦しむ子供たちは衆生、良医が帰宅し病の子らを救う姿は仏が一切衆生を救う姿、良医が死んだというのは仏が方便で涅槃したことを表しています。寿量品の【良医病子の譬え】は勤行で長行を読まない最近の創価員は知らないでしょうが、この譬えにある良医が死んだと子供たちに伝えに行った使いの者(遣使還告)とは、別しては日蓮大聖人であり総じては法主上人です。池田大作もかつては「現代においては、いかなる理由があれ、御本仏日蓮大聖人の『遣使還告』であられる血脈付法の御法主日顕上人猊下を非難することは、これらの徒と同じであるといわなければならない。批判する者は、正法正義の日蓮正宗に対する異流であり、反逆者であるからである」(広布と人生を語る1巻)と指導していました。会員にそう指導していた本人が異流の反逆者になってしまうのだから仏法は厳しいですね。さて、大聖人が「二十八品は正しき事はわずかなり。讃むる言こそ多く候へと思食すべし」(妙密上人御消息)と言われるように法華経は法理に関することはあまり説かれていません。それは仏の智慧を衆生は理解できないからで、直接法理を解けば衆生が理解できずに退転してしまうので多くの譬喩を用いて衆生を化導しているのです。この弘教の方軌は大聖人も同じで御書に戒壇大御本尊の事が書かれていないは信徒が理解でず退転してしまうことを心配されたからです。「戒壇大御本尊のことは御書に書かれていない」と、したり顔で言う創価員は的外れなのです。
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